理想のウルトラクイズ[5]・「今世紀最後!」の前説
公開日:
:
最終更新日:2014/10/26
第1章・第1回復活ウルトラミーティング
妄想でウルトラクイズを展開していく「理想のウルトラクイズ」の第5話がやってきました。
過去記事を読み直すと、第3話の一部で「メディアマンユニオン」という会社名ではなく、
モデルとしている会社名そのままになっていたので焦りました。
(この話はフィクションです!)
[この話はもちろんフィクションです。]
– 以下妄想 –
汐留テレビの会議室。
室内の大型液晶テレビに「今世紀最後!アメリカ横断ウルトラクイズ」の映像が映し出された。
皆は固唾を呑んで見守る。
【VTR再生】
8月30日大東京ドーム正面ゲート前。
大勢の「トメさん!」コールの中、菅家大介アナと汐テレアナウンサー時代の柴田友世アナが登場した。
大勢の出場者の前で、菅家アナが切り出した。
菅家アナ「今年は、例年とは違います。」
出場者「えー!?」
菅家アナ「何が違うかと言いますと、・・・問題は私(わたくし)が出します。」
出場者「えええええー!!?」
「ここでストップ!!」
有休の合図でVTRが止まる。
「今、菅家アナが第一問を出すと言ったら、観客から大ブーイングが起こりました。」
有休はスタッフ達に目を向け、こう言った。
「今世紀最後のウルトラクイズから10年後、
菅家アナが復活ウルトラで本当に第一問を出題することになったとしたら・・・
面白いと思いませんか?」
スタッフの一人がつぶやいた。
スタッフA「今世紀最後でブーイング、復活ウルトラでは司会者として第一問を出題か・・・。
これは事前番組のネタに使えるなあ。」
スタッフB「あ、その発想は無かったわ。」
スタッフC「そろそろ、菅家アナに大きな番組を持たせるのもアリかもしれないな。」
有休は工藤氏の顔色を伺った。
「私も悪くないと思います。ただ、菅家アナのスケジュールを確認しなければなりませんが、
まあ大丈夫でしょう。」
工藤氏の言葉に有休の顔が明るくなった。
「よし決まり!!」
こうして、復活ウルトラクイズの司会は菅家大介アナに内定した。
工藤氏が松岡に聞く。
「松岡君、アナウンス部のスケジュールを管理しているのは誰かね?」
「確か、鷹石さんのはずです。」
鷹石アナは「あなたと汐テレ」を担当するベテランアナウンサーだ。
有休は突然、思い出した。
「工藤さん」
「なんだね?」
「神留さんの事なんですけど・・・復活ウルトラのスーパーアドバイザーを
神留さんにお願いしたいのですけど。」
「スーパーアドバイザー?」
トメさんはミスターウルトラクイズ。ウルトラクイズの顔だった。
一方、その裏で番組に対する要求も厳しかったと聞く。
トメさんが携わった計15回のウルトラクイズで培ったノウハウを
今度の「復活ウルトラクイズ」に生かしたい。
若いスタッフや菅家アナにも、いろんなアドバイスを伝えて欲しい。
彼はトメさんのアドバイザーとしての必要性を訴えた。
「分かりました。トメも引き受けてくれるでしょう。」
有休の考えに工藤氏も納得したようだ。
「よろしくお願いします。それから・・・
ナレーションも神留さんにやって欲しいのですが。」
彼は復活ウルトラを「あの頃のウルトラクイズ」に近づける為には、
どうしてもトメさんのナレーションが必要だと言うのだ。
「トメさんのナレーションは時には面白おかしく、またある時には、心にグッと来るものがありました。
最終週のエンディングは、トメさんのナレーション以外考えられません。
例えトメさんの出題レポーターが無理でも、ナレーションなら出来るはずです。」
工藤氏は少し考えたが
「分かりました。それでは、ナレーションの話もお願いしておきますよ。」
よかった。工藤さんがお願いしてくれるようだ。
有休はホッとした。
こうして、『復活アメリカ横断ウルトラクイズプロジェクト』の第一回ミーティングは終了した。
進行役の松岡が締めの言葉を述べた後、
工藤氏が突然携帯電話を掛け始めた。
「ん、そういう事でよろしく。それじゃあ・・・。」
工藤氏の電話が切れた。
まさか・・・有休の胸が高鳴る。
その予感は的中した。
「有休君、明日の12時にトメが逢いたいそうだが、食事でもどうかね?」
– ここまで –
第1章・「第1回復活ウルトラミーティング」はここまでです。
次回から第2章に入ります。
ちなみにトメさんと有休君が対面することになるのですが、今さっき思いつきました。(今さっきかよ!)
有休君、トメさんの前で緊張します。
作者取材のため、次回は2月27日頃更新予定です。
次回:理想のウルトラクイズ[6]・「リスペクト」と緊張(2012/04/22更新)
[追記 2013/03/03]
文章を加筆・修正しました。
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Comment
これで以前書き続けていた話のストック………もとい第1章が完結ですね。
取材ですか。これからはまた新作ストーリーを考えなければならなくなりましたけど、これからも楽しみにしてますので執筆頑張って下さい!!(←プレッシャー)
>れそとさん
ありがとうございます!そうです、今回で話のストックが尽きました。
ちなみに「取材」の事は、トメさんを取材するわけではありませんが、「理想のウルトラ」に生かせることができればと思っています。
少しでも楽しめるような妄想を書けるよう頑張ります!