理想のウルトラクイズ[11]・第一問とオープニングとルート紹介
公開日:
:
最終更新日:2014/10/26
第2章・プロジェクト"リスペクト"始動
二ヶ月振りの更新「理想のウルトラクイズ」です。
しばらくお休みしてましたが、再び妄想を再開します。
先日、「理想のウルトラ」の取材というか、とあるイベントに参加したのですが、
実りのある経験ができました。
でもこの経験を作品に生かせられるのは何年後になるんだろうかと。
(更新ペースが遅すぎるので・・・。)
[この話はもちろんフィクションです。]
- 以下妄想 -
吉川がカタカタとキーボードのキーを打つ中で、DVDの映像が再生された。
映像には、後楽園球場のスタンドに座る挑戦者達、
そして、若かりし頃の神留功男氏が現れた。
神留「隣の人を蹴落としても、絶対にニューヨークに行ってみるか!?」
参加者「オー!!」
神留氏はカメラに振り向き、
神留「と言っても、この中でたった二人しかニューヨークに行けないんですよね。」
約30年前の留さん。汐テレが所有する鮮明な映像に有休は心が弾む。
(こんな映像が残っているなら、ウルトラのDVD出せばいいのに!)
第一問。
上野動物園のパンダ夫婦の名は、リンリンとランランである。
ピッ・ピッ・ピッ・ピッ・・・ジャン!
神留「ホールドアップ!」
スタンドの参加者はそれぞれ○と×のボードを挙げた。
神留「答は・・・ペケ。」
(ランランとカンカンである)
有休「昔はこんな問題が出てたんですねー。」
ウルトラクイズの第一問といえば、『自由の女神』問題が恒例となったが、
この第1回では上野動物園のパンダ問題。
やっぱりウルトラクイズの第一問には『自由の女神』が似合う。
(もし復活版ウルトラクイズで『自由の女神』以外の問題を出したら、ウルトラファンに怒られるだろうな。)
プルルル・・・!
その時、室内の電話が鳴りだした。
「ああ!!」 ピッ
有休はすぐさまリモコンの停止ボタンを押した。
(集中して観たいから)
「はい、汐留テレビリスペクト課です。あ、なっちゃん?」
松尾が電話を取ると、相手は松尾の親しい同僚のようだ。
ところが松尾の表情が一転して変わる。
「分かりました、すぐ行きます!」
電話を切ると、何やら急に慌てだした。
「すみません、10時から社内研修が入ってますので行ってきます!」
工藤氏「ああ、分かった。行っておいで。」
松岡「いってらっしゃい。」
松尾はノートを胸に抱え、慌てて部屋を出ていった。
ウルトラクイズを知らない松尾さんには是非、ウルトラを見てもらいたかったのだが・・・。
忙しいなら仕方ないな。
まあ、まだまだ第2回以降の回が残っているし、それを観てもらえばいい。
それにしても、さっき大男に連れて行かれた阪井さんといい、まだ10時なのに慌ただしい朝だな。
再びDVDを再生。
第1回ウルトラクイズの国内第一次予選は、○×ボードを使った○×クイズだ。
今世紀最後!のウルトラクイズでも○×ボードを使ったが、
復活ウルトラクイズでも○×ボードにするのか?
制作総指揮の権限を与えられてるとはいえ、決めなきゃならない事が山ほどあるな。
そんな事を考えているうちに、映像では国内第一次予選の80名が決まった。
参加者達の喜ぶ笑顔は30年経っても変わらない。
神留「国内第一次予選通過者80名が決まりましたー!
・・・なお、また羽田で落っこちます。」(会場笑)
ちょっとしたトメさんの意地悪さが入ってる所がいいなぁ。
感じの悪さとは違う、明るい意地悪というか。
真面目な菅家アナにもこの雰囲気が出せるだろうか。
すると、画面上に有休の憧れたあのテロップが現れた。
史上最大!
アメリカ横断
ウルトラクイズ
ウルトラクイズのオープニングキタ━(゚∀゚)━ !!!!!
ところが、有休は聞き覚えのないBGMに肩すかしを食らった。
ウルトラクイズのBGMと言えば、ファードソンが演奏する「スタートレップのテーマ」。
だがオープニングで流れてきたのは、運動会のBGMで流れそうな軽快な音楽。
何の曲かは知らないが有休は違和感を感じた。
それでも、ロデオの映像やマリンパークのシャチの映像、
バイクに乗る巨漢の大男二人が現れるなど、
これから何が始まるんだろうというワクワク感が伝わってきた。
オープニングが終わると、一時映像が途切れた。
CMは残念ながら入っていないようだ。
そういや、横浜の放送ビデオライブラリーのウルトラクイズ映像もCMが入ってなかったな。
再び番組が始まると、有休の大好きなあのスタジオが現れた。
高嶋「史上最大、アメリカ横断ウルトラクイズ!」
おおお!高嶋さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
ウルトラのスタジオ司会と言えばこの人、高嶋忠雄さん。隣に当時汐テレの吉川牧子アナ。
有休は第1回からスタジオ司会が高嶋・吉川コンビだったとは知らず、ちょっと驚いた。
お二人とも明るいジャケットが初々しい。
その時、松岡が横を見ると異変に気付いた。吉川の手が止まっている。
そこにはノートパソコンの手を止め、真剣な表情でテレビを観る吉川真利子の姿があった。
だが、松岡の視線に気付くと、吉川はハッと我に返り、再びノートパソコンに向かい始めた。
松岡は違和感を感じたが、目線をテレビに戻す。
スタジオではルート紹介が始まった。
第一回のルートはニューヨークを入れてチェックポイントが9つ位しかない。
ルート紹介といえば、あのゾクゾク興奮する音楽を思い出すが、
まったりとした音楽が流れる中でのルート紹介だった。
それでも一応、ニューヨークの『ここに辿り着けるのは、たったの二人』の名ゼリフはあった。
ここからルート紹介がどのように進化していくのか、後の回が楽しみだ。
高嶋さんによると、第1週はサンディエゴまでの『太平洋横断編』、
第2週はニューヨークまでの『アメリカ大陸横断編』に分かれるそうだ。
ウルトラクイズのテレビ欄で見たようなネーミングに心が弾む。
高嶋「こちらのテレビご覧ください。」
すると32インチという当時としては大きなモニターが映される。
コンピューターのモニターなんだそうだ。
高嶋「それでは吉川さん、コンピュータ室の徳満さん呼んでみましょうか。」
吉川「コンピューター室、籠っている徳満さんどうぞー。」
- ここまで -
このペースだと年内に第2章を終わらせるのは難しいので、
更新ペースを速めたいなと思っています。
8月は更新強化月間として、もう1回更新できれば。
次回はもちろん、あの敗者の味方が登場です。
[追記 2013/08/17]
文章を一部修正しました。
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