理想のウルトラクイズ[3]・理想の製作会社

公開日: : 最終更新日:2014/10/26 第1章・第1回復活ウルトラミーティング

妄想でウルトラクイズを展開していく「理想のウルトラクイズ」第4回目(第3話)です。
最初は緊張していたアリヤス君ですが、いつの間にか堂々と喋ってますね。

前回:理想のウルトラクイズ[2]・あの頃のウルトラクイズ

[この話はもちろんフィクションです。]

– 以下妄想 –

有休の口から出たのは、あの製作会社だった。

「今回の海外ロケは、メディアマンユニオンに参画させていただきたいと思っています。」

メディアマンユニオンは、日本初の独立系制作プロダクション。
かつては第1回~第11回のアメリカ横断ウルトラクイズの製作を手掛けた
業界でも名高いテレビ番組製作会社である。

"メディアマンユニオン"の名を聞いたスタッフ達が呟く。

「メディアマンユニオンてアレでしょ、『世界不可思議発見!』の。」
「メディマンを起用するとなれば、制作費が掛かるんじゃないの?」
「それなら、ウチだけで作っても十分だろう。」

会議室のあちこちから声が上がる。
だが、有休はこう答えた。

「今回の復活ウルトラクイズには、メディアマンユニオンの力が必要です。
たとえ制作費が掛かったとしても・・・
チェックポイントの1つや2つ削ってでもメディアマンユニオンを使います。」

ゲームの話になるが、プロステ2の「アメリカ横断ウルトラクイズ」のプロデューサーは、プロステ2版を開発する際、
トメさんが出演OKを出さなければゲーム自体作らなかったのだそうだ。
彼もまた、メディアマンユニオン製作でなければ、復活ウルトラの製作総指揮を降りるつもりだった。

工藤氏は疑問を投げた。

「どうして、メディアマンユニオンなのかね?

有休は答えた。

「私にとって、あの頃のウルトラクイズとは、
『メディアマンユニオンが創るウルトラクイズ』なんです。」

彼は昔のウルトラクイズを思い出した。

「ウルトラクイズはクイズ番組なのに胸を打つエンディングが多かった。
心に残るエンディングであったからこそ、多くの視聴者に支持される番組になったのだと思います。
ウルトラクイズの魅力の一つである『人間ドキュメンタリー』を確立したのは、
あの頃のスタッフと、メディアマンユニオンの力が大きいと思うんです。」

工藤氏の目が光った。有休は話を続ける。

「だけど、今世紀最後のウルトラクイズでは、少し物足りないエンディングになってしまった。
優勝商品のハウスボートが魚の住みかとなり、
『21世紀には宝物になる』と夢のある締めくくりになるはずが・・・。
『決勝生放送』の影響が大きいかと思いますが、
あの頃の様な『胸を打つエンディング』には程遠かった。それが残念なんです。」

彼は工藤氏の方を向いた。

「どこかで聞いた噂話ですが、
当初、今世紀最後の製作には、メディアマンユニオンも関わるはずだったそうですね。」

工藤氏は目線を下に落とした。

「事情があったのか分かりませんが、
メディアマンユニオンが今世紀最後のウルトラクイズを手掛ける事はありませんでした。
だからこそ、復活ウルトラクイズはメディアマンユニオンと一緒に作りたいんです。

有休は語尾を強め、工藤氏に訴えた。

「お願いします、復活ウルトラにはメディアマンユニオンの力が必要なんです!!

工藤氏は目を閉じたまま沈黙した。
考えたのち、口を開いた。

「分かりました。白石さんには私から連絡をいれましょう。」

メディアマンユニオンのトップと直接話をしてくれるらしい。

「やった!ありがとうございます!!!」

満面の笑みを浮かべる有休。
彼は最初のハードルを超えたのだ。
あの頃のウルトラクイズを製作する為に欠かせない3つの要素、
そのうち「B」「C」が揃うことになるのである。
(B:工藤氏、C:メディアマンユニオン&白石氏)
後は「A」が揃えば・・・。

工藤氏は話を進める。

「ところで、司会者の事なんだが」

「はい、何でしょう!!」
(彼は今、テンション高めである。)

だが有休は、工藤氏から驚くような話を聞かされることになる。

「最近だが、復活ウルトラクイズの話が決まって電話を掛けたんだ。
トメに「ウルトラクイズが復活するなら、もう一度やってみるか?」と。」

えっ、トメさんに!?

「そしたらトメはこう言ったんだ。

『もう、長丁場の旅は無理でしょう』と。」

有休の表情が固まる。工藤氏は話を続けた。

「いくら体が丈夫なトメとはいえ、一ヶ月にも渡るウルトラクイズの旅。
今世紀最後の時でさえ、トメは寝不足から来る歯痛に苦しめられたんだ。
今のトメに・・・過酷な旅は厳しいだろう。」

・・・

有休は言葉が出ない。
だが、追い討ちを掛けるように工藤氏から衝撃的な言葉が!!

「そこでだ、新しい司会者を決めて欲しい。留さん以外でだ。」


「A」「B」「C」
・・・
あの頃のウルトラを製作する為に欠かせない3つの要素があったとする。
その中の『A』がトメさん。神留功男さんだったのだ。
まさか、トメさん以外のウルトラクイズを作ることになるなんて・・・。

– ここまで –

ついにトメさんの名前が現れました。
ウルトラクイズの『神』なので、神留(かみどめ)さんです^^;
(そういう理由か!)

有休君、予想もしないアナウンサーの名前を口にします。

次回は2月13日頃更新予定。

次回:理想のウルトラクイズ[4]・3代目の司会者!?

[追記 2013/02/27]
文章を加筆・修正しました。

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