理想のウルトラクイズ[2]・あの頃のウルトラクイズ

公開日: : 最終更新日:2014/10/26 第1章・第1回復活ウルトラミーティング

ウルトラクイズを妄想していく「理想のウルトラクイズ」第3回目です。

まだ企画段階の話なので、ウルトラクイズ開催はまだまだ先なのですが、
それまで読者の方はついて来てくださるのか心配です。

前回:理想のウルトラクイズ[1]・妄想ウルトラクイズプロジェクト!!

[この話はもちろんフィクションです。]

- 以下妄想 -

「ではここで、有休君に『復活アメリカ横断ウルトラクイズ』のコンセプトについて説明していただきましょう。」

工藤氏から紹介を受けた有休一八(アリヤスカズヤ)。
有休は多少緊張しながらも壇上に立ち、自己紹介を始めた。

「こ、こんにちは。有休一八(アリヤスカズヤ)です。」
「テレビ番組の製作については全くの素人ですが、よろしくお願いします。」

拍手が贈られた後、
続けて彼は感謝の言葉を述べた。

「今回、こうしてウルトラクイズを復活させてくれて・・・
本当にありがとうございます。

有休は一歩下がり、頭を下げた。
『今世紀最後!アメリカ横断ウルトラクイズ』から10年後の2008年。
ウルトラクイズファンが待ち焦がれた伝説のクイズ番組が帰ってくる。
そう思うと、感謝の言葉を述べずには居られなかった。

有休は顔を上げ、話を続けた。

「今回のウルトラクイズは、『あの頃』のウルトラクイズを再現させたいと思っています。」

ここで何度も登場する『あの頃』について説明したいと思う。
ウルトラクイズのレギュラー放送を4つに分けると、以下のように分けられる(今世紀最後を除く)。

第1回~第4回:「初期」・・・1977年~1980年
第5回~第8回:「中期」・・・1981年~1984年
第9回~第12回:「黄金期」・・・1985年~1988年
第13回~第16回:「後期」・・・1989年~1992年

分け方は人によって変動するが、大体こんなものだと思っている。
『あの頃』のウルトラクイズとは、「中期」と「黄金期」、
すなわち、80年代を駆け抜けたウルトラクイズなのだ。

「参加者が右肩上がりに増えていった80年代。
バラマキやマラソン、大声クイズといった定番クイズも登場しました。
そして何より、参加者の素朴で人間味あふれる姿を映し出していたのも
80年代ウルトラの特徴でもあります。
ぜひとも、あの頃に立ち返えったウルトラクイズを作りましょう。」

少し間を置いて、こう切り出した。

「皆さんは、ウルトラクイズで高視聴率を取りたいと思っていますか?」

周りの顔色を伺う。
いかにも当たり前じゃないかといった雰囲気だ。

「汐留テレビも企業である以上、スポンサー獲得の為に0.1%でも視聴率を上げたい所です。ですが、」

有休は、一呼吸置いて言った。

その考えは捨ててください。

会議室内は沈黙に包まれた。

「今回のウルトラクイズは視聴率を取るために作るのではありません。
視聴率の為に人気の芸能人を呼んだり、派手なテロップを連発させたり、
比較的、視聴率が取れると言われるバラエティー感覚のクイズ番組に変えたり、
いろんな方法があると思います。しかし・・・

復活ウルトラクイズでは、雰囲気を損なうまで視聴率を取るような事はしませんし、
絶対にさせません。

工藤氏の目が光る。
さらに彼はこう続けた。

「今回の海外ロケは、・・・・に参画させていただきたいと思っています。」

彼の口から出たのは、
あの頃のウルトラクイズを製作する為に欠かせない要素、『C』だった。

– ここまで –

今回はここまでにしたいと思います。
ちなみに2007年の話として妄想しているのですが、
「ウルトラクイズ復活」の現実味がある頃の話にしたかったのが理由の一つです。
今だと不況の煽りを受けてしまいそうなのでorz

有休君、まだまだ伝えたい事があるようです。

次回は2月10日頃更新予定。

次回:理想のウルトラクイズ[3]・理想の製作会社

[追記 2013/02/26]
文章を加筆・修正しました。

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Comment

  1. れそと より:

    >人気の芸能人を呼んだり、派手なテロップを連発したりしない
    テロップが積極的に出始めたのは、上の表の「後期」に当たる部分なんですよね。
    実は、「+1」とか「-1」といった得点の表示頻度は、回を重ねるにつれて高くなっているのです(そんな気がするだけですが)
    やはり、テロップって一度使い出すとクセになるんじゃないかと思うのですよ。ただ、これが実は編集者の自己満になることが多い。
    高クイを見ると、やはり演出方法が福澤期あたりから今風になっている感じがします。
    そう思うと、今でもテロップをあまり出さないアタック25はすごいな、と思います。

  2. UQ18 より:

    >れそとさん
    回を重ねるごとに頻度が高くなっているのは気がつきませんでした。
    福澤さん時代(15、16回)は早押しクイズメインでしたので、「+1」などの得点表示の機会が増えるのかなあと思ったり。
    ただ得点表示のテロップは、現在の得点を視聴者に教えるという役割があって表示しているので、
    そういうのは問題ないと思っています。
    バラエティ番組なんかで使われる「ええ~!!」とか「すごーい!!」とか、テロップにする必要が無いテロップ、
    あれなんかはダメだなと思っています。(有休君が使いたくないテロップはそういうテロップ。)
    アタック25はパネルの枚数が回答席の下のモニターで表示されているので、
    その分テロップが少なくなるかもしれませんね。
    クイズ番組でテロップを使わないようにするには、世界不思議発見の「ひとし君人形」のように、
    物を使って得点を表すのも一つの方法かもしれません。

  3. れそと より:

    >得点表示のテロップは問題ないと思います
    まあ、そうですよねぇ。ただ、何か年が経つにつれて、今まで手作りしなければならなかったテロップをパソコンで簡単に作れるようになったなぁ、と思っただけです。
    ウルトラのテロップで印象深いのが、15回のオーランドの奇襲クイズで、(誰だか忘れましたが)ハットを取って被ろうとしたら、「帽子は固定されているから被れないよ」という手書きのテロップが出ていました(昼間のマラソンクイズの機材の使い回しだったので)。
    まあ私は、現時点で日本一テロップの多い番組は、「中井正広のブラックバラエティ」だと思っております。

  4. UQ18 より:

    >れそとさん
    ごめんなさい。ちょっと返事おそくなりました。
    >今まで手作りしなければならなかったテロップをパソコンで簡単に作れるようになった
    昔の手書きテロップは味がありましたね。
    時代を感じるというか。今は手書きテロップ見かけなくなりましたね。
    オーランドの奇襲クイズ懐かしいですね。
    ハットを被ろうとしたのはツアコンの人か貧乏さんだったか・・・。(忘れてしまった。)
    ブラックバラエティのテロップ打ちは大変だろうなぁと、別の意味で感心します。

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