理想のウルトラクイズ[13]・伝説の総合演出と第一回チャンピオン
公開日:
:
最終更新日:2014/10/26
第2章・プロジェクト"リスペクト"始動
ウルトラクイズ制作物語を妄想するブログ、
「理想のウルトラクイズ」の第13回目です。
月2回ペースどころか月1回の更新も出来てませんが、
マイペースで更新していきます。
(少々、ペースが遅くなるかもしれませんが、気長にお待ちください・・・。)
[この話はもちろんフィクションです。]
- 以下妄想 -
~~~~~~~~~~~~~~
第1回アメリカ横断ウルトラクイズのVTR。
羽田のジャンケンを勝ち抜けた挑戦者40名は、飛行機に乗ってグァムへと飛び立った。
第1チェックポイント「東京→グァム」。
太平洋上1万メートルという上空で行われるクイズは
もちろんペーパークイズである。
問題数は全部で800問。
留さんによると、4秒半に1問のペースで解かなければならないという。
(有休はふと、ペーパークイズって「400問ペーパー」だったのでは?と思った。
当時は800問だったのか。)
通過人数は、40名のうち上位30名。
下位10名はグァムの地を踏めず、このまま東京へUターンするという。
ここまできたら帰りたくないだろうに。
ピィー!!
留さんのホイッスルが鳴ると、挑戦者は一斉に表紙をめくった。
かつてのウルトラクイズでは、「デデデッ、デデデッ・・・」のBGMが流れ、
テレビを観るこちら側も胸が高鳴る音楽だった。
しかし第1回では大したBGMは流れなかった。
(あの「デデデッ、デデデッ・・・」の曲って、第何回から流れるんだろう?)
ここで神留アナが機内ペーパーでお馴染みのセリフを発する。
神留「チャレンジャーが今、真剣に解いております問題、皆さんにご紹介しておきましょう。」
機内ペーパーで毎回お馴染みの「留さんが問題を読み上げるシーン」。
あのシーンもやはり第1回からあった。
問題を一部抜粋すると。
問題1、エルヴィス・プレスリーが死んだのは42歳。では母親が死んだのは?
①32歳 ②42歳 ③52歳
正解:②42歳
(この年(1977年)にプレスリーが亡くなったのか・・・)
問題5、「あずさ2号」は新宿を何時に出発する?
①午前7時 ②午前8時 ③午前9時
正解:②午前8時
(これは「あずさ2号」の歌で聞いたなあ。※1977年に発売)
有休は、その年に関連する問題が結構あるなと感じた。
クイズ番組だけに、視聴者に馴染みのある(あ、これ知ってる!的な)問題も結構ある。
第1回当時から問題のクオリティに気を配っていたのかな。
すると、神留アナが時間を伝える。
神留「只今15分を経過しました。計算によりますと、200問を消化していなければなりません。」
神留「残り時間2分です。残り時間2分です。
成績の悪い10名の方は、この飛行機でそのまま東京に帰っていただきます。」
何気ないセリフだけど、挑戦者の立場だと焦りを感じるだろう。
第1回であってもやはり留さんだな。ウルトラクイズらしさを感じる。
カウントダウンが始まった。
5、
4、
3、
2、
1、
ピー!!(ガシーン!)
ちょ、最後のガシーン!って。
最後の効果音が、鍋のフタを叩いた音のように聞こえてしまった。
留さんが女性挑戦者に話を聞く。
神留「どうでした?」
女性「お腹が空きました。」
女性「800問分食べます。」
(面白いコメントを出すなあ。)
前の方では、スタッフが穴の開いたシートを問題用紙にかざし、
正解数を数える場面が映し出された。
~~~~~~~~~~~~
何気なく見ていた有休が、突然声を上げた。
「サトーさんだ!!」
審査委員長 左藤秀吉
画面には名前のテロップと共に、ペーパークイズの解答用紙をめくる左藤氏が映った。
ウィッキーペディアにも載っているウルトラクイズの総合演出。
有休は、その三人を"三大総合演出"と呼んでいるが、
その中の初代総合演出が、ペーパークイズの採点をしている左藤氏なのだ。
有休は、左藤氏が2004年に出した本を読んで感銘を受けた。
留さんは左藤氏の元でアナウンサーとして相当鍛えられたそうで、その努力には本当に頭が下がる。
この方が居なければ、あの留さんの人生も大きく変わっていたかもしれない。
「おおお!この方が左藤さん・・・。
ウルトラクイズ三大総合演出のお姿・・・!!」
左藤氏の姿を第1回のウルトラで拝見する事ができ、有休は感激した。
その横で工藤氏は、
一応、私も総合演出だったのだが・・・。
と思っていたが、特に言葉を発さなかった。
(工藤氏は第11回~第15回、今世紀最後!の総合演出。)
「しかも審査委員長が自らペーパーの採点をされていたとは!
“審査委員長”になら、僕も採点されたいなあ・・・。」
工藤氏は総合演出時代にペーパークイズの採点を手伝った事があるのだが、
何も言わずテレビを見つめた。
~~~~~~~~~~~~~~~
VTRに戻ると、機内の挑戦者達には、トレイに乗った機内食が運ばれた。
食事の場面は旅の楽しさを感じさせてくれる。
(おっと、こういうカットも入れないとね。メモメモ。)
そして機内ペーパークイズの結果発表。
審査委員長の左藤氏、スチュワーデスさん、パーサーの親分(by留さん)が現れた。
発表はスチュワーデスから行われた。
(この回はブーブーゲートじゃないのね。)
第1位から発表。
「ナンバーワン、ミスターマツオ。セブン・ワン・ツー。」
第1位は京都の松尾誠三さん。712点!
揺れる機内の中、800問中712問正解は驚異的な正解率。
~~~~~~~~~~~~~~~
最初に述べてしまうが、実はこの松尾氏がアメリカ横断ウルトラクイズの初代チャンピオン。
第1回ウルトラの優勝者である。
ウルトラクイズファンの有休。
実は3年程前(2004年頃)、虎の門テレビで放送された
「クイズ・クエストファイブ」をチェックしていて、この時出演した松尾氏を観ていたのだ。
松尾さんは来年の復活ウルトラクイズに出場してくれるのだろうか?
(松尾さんの年齢を考えると、「今世紀最後!」のように年齢制限を撤廃しないといけないが。)
そう思ったその横で、工藤氏が思い出話を始めた。
「有休君、松尾さんが第11回のウルトラクイズにも出演したのを覚えているかね?」
「えっと、確か準決勝ですよね。
挑戦者と1対1のクイズをやった・・・ニュージャージーでしたっけ。」
「そう。実は松尾さんがニュージャージーのクイズの前に、
日本に居るお孫さんに国際電話を掛けていたのを覚えているよ。
日本を離れると、孫と遊べなくなるのが寂しいってな。」
「へ~そうだったんですか。」
有休は、工藤氏が第11回の総合演出だった事を思い出した。
上の立場のスタッフだからこそ聞ける裏話かもしれない。
~~~~~~~~~~~~~~~
第2位は同じく京都の中村さん。707点、こちらも高得点。
第3位は兵庫の宮崎さん。703点と続く。
女性のトップは神戸の高橋さんが総合6位の621点。
第8位は女性の藤原さんで613点。
またも先に述べてしまうが、8位の藤原さんが第1回ウルトラクイズの準優勝である。
この方もクイズが好きなのか、お台場テレビで放送していた「ウィーベストリング」というクイズ番組に出場していたらしい。
有休は、今も藤原さんがクイズをされてるのか気になった。
ウルトラ出場者の方にお話を聞いてみたいなぁ・・・。
その事が、まさか復活ウルトラクイズの広告戦略に繋がるとは、
この時は思いもしなかった。
再び第1回ウルトラのVTRへ戻る。
スチュワーデスから呼ばれた挑戦者は外へ出て行き、
機内には空いた座席が多くなってきた。
待っている挑戦者から焦りが出始める。
最後の1人の発表になって、留さんから2人が同点(416点)で並んでいると告げられた。
残った二人は男性である。
神留「○か×か、どちらかを同時に上げてください。5秒経ちましたら上げてください。」
同点決勝は○×クイズ。
問題:なまずにはウロコが無い。(○か×か?)
二人とも「○」を上げた。正解!
問題:アメリカ合衆国の独立記念日は7月14日である。(○か×か?)
ピッ、ピッ、ピッ、ジャン!
ホールドアップ!
○と×に分かれた。
正解は・・・「×」!!
正解した方は立ち上がり、敗れた男性と握手を交わす。
2、3名の寂しくも温かい拍手で見送られた。
飛行機のドアが閉められ、ペーパーで敗れた10名は日本へUターン。
9月8日
第1次失格者 10名 帰国
~~~~~~~~~~~~~~~
飛行機が飛び立つシーンをバックに敗者テロップ。
ウルトラクイズでお馴染みの光景に有休はワクワクしてきた。
- ここまで -
当初書いていた話に大きく修正を加えました。
文中に登場しているスタッフや挑戦者の方は、実在の方のお名前を少し変えさせていただいてます。(何だかいろいろとすみません・・・。)
あと、第11回の松尾さんがニュージャージーで電話を掛けた話は、
私の妄想ですよ。(フィクションです。)
これからもウルトラの妄想話を織り交ぜていきますので、お楽しみに。
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